印刷 | 通常画面に戻る |

ハラッパー

パンジャーブ地方にあるインダス文明の代表的都市遺跡。

 インダス川上流のパンジャーブ地方で発掘されたインダス文明の都市遺跡。1921年から発掘が始まった。東西200m、南北400mにおよぶ城壁の中に、穀倉や埋葬場などの多くの煉瓦作りの建造物が見られる。インダス文明のもう一つの重要遺跡であるモエンジョ=ダーロは、インダス川下流の下流域のシンド地方にある。

Episode レールの下敷きとなったハラッパーの煉瓦

 イギリスのインド植民地支配が進行する中、ハラッパー遺跡の発掘は1920年代にイギリス人マーシャルによって行われ、「インダス文明」の発見となったが、それ以前からこの地方で煉瓦が出土することは知られていた。19世紀の中頃、インドの植民地化を進めていたイギリスは、パンジャーブとシンドのあいだに鉄道を建設しようとしてその煉瓦をレールの枕木の下に敷きつめた。大量の煉瓦が掘り出され、持ち去られ、遺跡は大きな痛手を被った。マーシャルによる発掘はそのような遺跡破壊の後のことであった。<山下博司『ヒンドゥー教とインド社会』山川出版社・世界史リブレット5>
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
第2章1節 ア・イ.インダス文明の形成