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劉向

前漢末の儒学者で儒学の文献を復活し訓詁学を興した。

りゅうきょう、と訓む。前漢末期の儒学者、文献学者。儒学の経書は始皇帝の焚書坑儒によって失われてしまったので、口頭で伝承されたものを復元して書物とされていた。これらの漢代の隷書体で書かれたテキストは今文(きんぶん)と云われた。ところが漢代には各地から戦国時代の古い書体(篆書)で書かれた木簡や竹簡が発見され(焚書を避けるために壁に塗り込められていた)、この古いテキストは古文と云われるようになった。今文と古文には内容にも違いがあり、儒学者の間にいずれを採るかの論争が起こった。漢の宮中に保管されていた書物と民間から新たに発見された古文との相違を校訂し、定本を作成する必要が出てきたが、その困難な作業を行ったのは、前漢の成帝の命を受けた劉向であった。劉向は大部の木簡、竹簡を整理・分類したが、儒家、道家、法家などの諸子百家の分類を行ったのも彼である。この作業によって経典研究の学問である訓詁学の基礎ができた。また、劉向は錯乱していた遊説の士の献策の類を校訂し、時代順に編纂して『戦国策』をまとめた。
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第2章3節 ク.漢代の社会と文化