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杜甫

唐代の詩人。詩聖と称せられた。

とほ。唐詩を代表する詩人の一人。盛唐の詩人で、李白と並び称されれ、「詩聖」と言われている。以下はその紹介文。
(引用)「杜甫は李白より十一歳後輩で、たがいに友として善かったが、生まれも性格もちがい、また詩風もまったく対照的であった。彼とても李白に劣らず生まれながらの天才詩人ではあったが、彼の場合はさらに積極的に骨身をけずって詩作に打ちこみ、「句、人を驚かさずんば死すともやまず」の概があった。君国のため大いに成すあらんとして仕官に執心し、君を尭舜の上に致さんと願ったが、事は志とたがった。誠実な生活者として家族を愛し、大勢の家族を従えて長い漂泊の旅をつづけた。その間、乱離にあえぐ人民の苦悩に直面して、これに対する同情はおのずと為政者への激しい政治批判の詩となった。その詩風は沈鬱で、頓坐抑揚の妙を得ている。漢代以来の旧題によらぬ新題楽府や、首尾一貫した連作詩もみな彼の創始にかかる。とくに彼の律詩に至っては格律森厳、一字も動かせない、匠心の驚くべきものがある。」<松枝茂夫編『中国名詩選』中 p.28 岩波文庫 1984>
代表作「春望」の“国破れて山河あり、城春にして草木深し。時に感じて花にも涙をそそぎ、別れを恨んで鳥にも心を驚かす。烽火三月に連り、家書万金にあたる。白頭掻けば更に短く、すべて簪に勝えざらんと欲す。”という安史の乱の最中に長安の荒廃を詠んだ歌は、日本で最も知られた唐詩であろう。
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第3章2節 イ.唐の制度と文化