印刷 | 通常画面に戻る |

募兵制

唐の後半、府兵制に代わる兵制。

 の徴兵制度である府兵制は、均田農民に対する兵役の義務をもたせ、そこから徴兵するシステムであったが、農民にとってはその負担は重く、特に首都の警備に当たる衛士と、辺境の防備にあたる防人は何十年も農民を拘束することとなったので、早くから徴兵を忌避する農民も多かった。また、その基盤である均田制の崩壊に伴って府兵によって軍備を充足させることができなくなったため、府兵制に代わってとられたのが募兵制である。723年に初めて兵士を募集し、749年には折衝府を廃止して全面的に募兵制に切り替えた。募兵制は、兵士を募り、その兵士に国家が給与を支払うので、傭兵制度ということができる。
印 刷
印刷画面へ