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ギベルティ

15世紀、フィレンツェの彫刻家。書記のルネサンスを代表し、サンタ=マリア大聖堂の扉絵などを制作した。

 ギベルティ(Ghiberti 1378-1455 )は、15世紀初め、フィレンツェで活躍した彫刻家。ゴチック様式の要素を残しながら、多くの作品を残し、初期ルネサンスの代表的作家となった。1401年、フィレンツェのサンタ=マリア大聖堂のサン=ジョバンニ洗礼堂の扉の彫刻制作者を決めるコンクールで、23歳で優勝し、その制作にあたり25年かかって完成させた。その作風は、ゴチック様式の要素を強く残した、繊細で技巧的なものであった。それがまだゴシック的傾向を強く持っていた当時のフィレンツェ市民に受け容れられ、彼のアトリエは注文が殺到し、にぎやかだったという。コンクールで敗れたブルネレスキの作品は、激しくドラマティックな表現で斬新であったが、受け容れれられず、彼は彫刻から建築に転向した。ブルネレスキの新しい彫刻様式は同じフィレンツェ人のドナテルロに受けつがれるが、その評価もギベルティに及ばなかった。
 ギベルティは都市共和国フィレンツェの市民から信頼され、サン=ジョバンニ礼拝堂の青銅の大扉の制作している間、彼を最高機関シニョリア(政府主席)の一人に選出した。ギベルティは実に前後50年間、その生涯の大部分をこの大扉の製作にささげ、70歳を過ぎた1452年に完成させた。
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8章2節 イ.文芸と美術