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サンタ=マリア大聖堂

サンタ=マリア大聖堂
フィレンツェのサンタ=マリア大聖堂 大円蓋

フィレンツェの中心部にある大聖堂。ルネサンス様式を代表する建造物。15世紀前半、ブルネレスキが大円蓋を完成させた。

フィレンツェの町の中心部にある大聖堂で、「花の聖母マリア大聖堂(サンタ=マリア=デル=フィオーレ大聖堂)」ともいう。13世紀の末から造営が始まっていたが、15世紀になってもまだ完成していなかった。最大の問題は中心の大円蓋をどのように建造するかであったが、当初の建築責任者であったギベルティに代わって建築を監督したブルネレスキが、妨害や無理解にめげずに1421~36年の間に、八角形の胴部の上に二重殻構造を持った煉瓦作りの円蓋を載せることに成功した。このルネサンス様式を代表する建造物は、現在もフィレンツェの中心に当時のまま見ることができる。

Episode ブルネレスキ、人夫とかけひき

 サンタ=マリア大聖堂の大円蓋の工事中、石を積み上がる工事に熟練した人夫たちが賃上げを要求してストライキを起こした。ブルネレスキはただちにストライキに加わったものを全員解雇し、ミラノから新しく人夫たちを雇ってきた。熟練した人夫たちは新米の人夫にはこの仕事はできないだろうという計算だったが、案に相違してブルネレスキはたった一日で新しい人夫たちに仕事の要領を覚えさせて、すこしも不自由を感じなかった。その様子を見て、解雇された人夫たちが自分たちにも働かせてほしいと頼みに行くと、以前よりも安い賃金で復帰させたという。<高階秀爾『フィレンツェ』1966 中公新書 p.104>
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8章2節 イ.文芸と美術
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高階秀爾『フィレンツェ』1966 中公新書