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テルミドールのクーデタ

1794年、国民公会でジャコバン派ロベスピエールの独裁を倒したクーデタ。

1794年7月、フランス革命の過程で独裁権力を握っていたジャコバン派ロベスピエールが、穏健共和派などによって倒されたクーデタ。「テルミドール9日の反動」ともいう。テルミドール9日は革命暦の熱月で、7月27日にあたる。クーデタとは、正常な手続きによらずに、武力の行使などを伴って行われた政権の交替をいう。
 その日、国民公会の開会中、「暴君を倒せ!」の叫び声と共にロベスピエール逮捕の採決がなされ、多数で可決された。弟やサン=ジュストらと共にその場で逮捕され、一瞬自殺を試みたようだが失敗し、28日革命広場(現コンコルド広場)でギロチンにかけられた。

ロベスピエール独裁の行き詰まり

彼は国土が解放され、勝利を占めた後には恐怖政治など必要なかった事を理解できなかった。また彼の政策は時間がたたないと効果が現れないもの(封建制度の無償廃止)だったので大衆的支持を集められず、農民は土地所有者となるにつれて保守化し、最高価格令で農産物価格が抑えられていることに不満を持つようになった。サンキュロットらの下層市民は最高賃金法に激しい怒りを覚えていた。また6月の「最高存在の祭典」の強行も独裁者ロベスピエールという印象を強め、国民公会も独裁者排除に急速に動くこととなった。 
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ノートの参照
第11章3節 ウ.戦争と共和政