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ライト兄弟

1903年、世界で初めて飛行機(ガソリンエンジンを搭載し、プロペラで推進する)を飛ばすことに成功した。

 1903年12月17日、ライト兄弟(兄ウィルバー、弟オーヴィル)は、アメリカのノースカロライナの海岸で、はじめてエンジン付き飛行機「フライヤー1号」で空を飛ぶことに成功、20世紀の航空機時代の幕開きとなった。第1回目の飛行は弟が操縦し、飛距離は36m、滞空時間12秒にすぎなかったが、その日のうちに4回の飛行を試み、4回目には兄が操縦して飛距離260m、滞空時間59秒を記録した。ライト兄弟の最初の飛行は一瞬のものであったが、ここから始まった飛行機の実用化は、人類の空間認識を一気に改めるほど急速な発達を見せた。人間の移動距離と移動時間を急激に縮めると共に、第一次世界大戦と共に戦争と結びつき、その後軍事目的に急速な改良が進められてて第二次世界大戦では戦争の帰趨を決する武器となり、大戦後はジェット推進の時代を迎え、1968年にはアメリカの宇宙船アポロ11号が人類を月に着陸させるまでになった。それはライト兄弟の飛行からわずか66年目のことであった。
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平田寛編
『歴史を動かした発明』
岩波ジュニア新書