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タスマン

17世紀のオランダの東インド会社の探検家。タスマニア、ニュージーランドなどを発見した。

 タスマンはオランダ東インド会社の命令で、1638年に日本沿岸で金銀の探査にあたった後、1642年から43年にかけて広大なオーストラリア大陸の周辺をオランダ人としてはじめて調査し、ニューホランド大陸と名付けた。しかし、他のヨーロッパ諸国の進出を畏れて、公表しなかった。その時、大陸の南にも島を発見し、ファンディーメンス島と名付けたが、後に人びとはタスマン島と呼ぶようになった。
 さらにこの時、タスマン島の東に大きな島を見つけ、タスマンはオランダのゼーラント(Zeeland)州の出身なので新ゼーラント(Nieuw Zeeland)島と名付けた。この地には1769年にイギリスのクックが来航し、1840年にイギリス領に組み入れられて英語式にニュージーランド(New Zealand)となった。<皆越尚子『オランダ雑学事始』1989 彩流社 p.96>

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