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ワシントン大行進

アメリカの黒人公民権運動が高揚した1963年8月に行われた。キング牧師が有名な「私には夢がある」の演説を行った。

 1963年8月、キング牧師の呼びかけで全国から多数の黒人がワシントンに集結し公民権運動のピークとなった運動。この年は、リンカンが奴隷解放宣言を出してからちょうど百年目にあたっていた。当時の運動の有様は次のように説明されている。
(引用)リンカン大統領が奴隷解放宣言を公布してから、ちょうど100年目にあたる、この年の夏-1963年8月28日、首都ワシントンには、おびただしい人の波が、”1963年までに完全解放を!”との標語のもとに、うしおのように押しょせた。大部分は黒人だったが、白人も少なくなかった。老いも若きも、男も女も、職にあるものも失業中のものも、あらゆる階層のあらゆる人びとが、この地にやってきた。林立するプラカードには、黒人たちの切実な願いをこめたいくつもの要求が掲げられていた。”一切の黒人差別を、ただちに廃止せよ!”、”今こそ、自由を!”、”官憲の残虐行為を、即刻やめよ!”、”白人と平等の賃金を、今すぐ!”、”新公民権法の即時無条件成立を!”等々……。どちらを向いても、”今すぐ!”という言葉が、まず目にとまった。集合予定時刻の午前10時までに、ポトマック川畔の緑地帯を目指して続々と集まってきた人びとの群れは、その中心部に聳え立つ高さ555フィートのワシントン記念塔の周辺を埋めつくし、”われら、うち勝たん”、”力強い砦”、”おお、自由を”などの歌声が、あたり一面に高らかにひびきわたった。<本田創造『アメリカ黒人の歴史』新版 岩波新書 p.207>
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ノートの参照
第16章4節 イ.米ソ両両大国の動揺
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本田創造
『アメリカ黒人の歴史』
新版 1991 岩波新書