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コール

1982年から西ドイツ首相。1990年、最初の統一ドイツ首相となり、98年まで在職した。

 現在のドイツキリスト教民主同盟に属する政治家で、1982年から首相を務め、東西ドイツ統一を実現し、1990年に統一ドイツの首相となった。98年までの長期政権を維持し、その間ヨーロッパの統合に積極的な指導性を発揮した。その立場は新保守主義であり、60年代末~70年代のブラント~シュミットと続いたドイツ社会民主党の経済政策を否定し、新自由主義的な小さな政府論を掲げて支持を受けた。ドイツ統一問題ではブラントの東方政策の精神を受け継ぎ、強大な統一ドイツの出現に警戒感を抱くフランスやロシアなど周辺諸国に対し、積極的な欧州統合に加わることで理解を得て実現させた。
 しかし、統一後は遅れて貧しい東ドイツを西ドイツ経済が吸収することとなり、かえって格差を拡大させたとも言われている。そのためか選挙に敗れ、98年に社会民主党のシュレーダーに政権を渡し退任した。首相退任後、在任中のヤミ献金疑惑が持ち上がり人気を落とした。
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ノートの参照
第17章1節 イ.先進経済地域の統合化