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新石器時代

磨製石器と土器を使用し農耕牧畜を開始した人類の文化段階。約200万年続いた狩猟採集の時代は打製石器が主要な用具であったので旧石器時代というのに対し、農耕の開始とともに磨製石器の出現という技術変革が起こったので、新石器革命とも言う。しかしそれは4~5千年という長い時間の中で徐々になされたことである。

農耕・牧畜の開始

 旧石器時代に対して、新石器時代(ネオリシック)Neolithic は磨製石器土器を指標(メルクマール)としている。およそ1万年前の温暖化という気象の変化に伴う自然環境の変化に適応した人類が、9000年前ぐらいから農耕・牧畜を行うようになった時代である。
 農耕・牧畜の開始による人間社会の変化は、人口の増加をもたらし、階級・国家を形成させ、文明の段階を生み出すという大きなものであった。そこで「農業革命」とか、「新石器革命」(20世紀のイギリスの考古学者チャイルド)という言い方もされる。