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諸侯(中国)

中国の周王朝の封建制での地域支配者。国と言われる地方政権を樹立し、戦国時代には王を称するようになる。

 周王朝封建制のもとで、周王によって土地と人民を与えられ、地方に封じられた有力者。周王の一族や功臣が諸侯とされた。(魯や衛というのが諸侯の例である。)その支配領域が「」と言われた。なお、中世ヨーロッパ封建社会でも諸侯の用語が使用される。 → ヨーロッパの諸侯

諸侯の格付け

 諸侯はその封土の広さなどによって、公・侯・伯・子・男の5段階に格付けがされており、それが後の爵位となる。諸侯の家臣クラスには、卿(けい)・大夫(たいふ)・士(卿・大夫・士というランクがあった。諸侯の地位は世襲され、代々周王に対して忠誠を誓っていたが、春秋時代を経て戦国時代になると、下克上の風潮が強くなってくる。は周王の地位を占める称号であり、有力な諸侯は○○公を称したが、戦国時代になって周王の権威が衰えると、有力諸侯の中に王を称するものが現れてくる。
 諸侯に対する爵位制度については、貴族の項参照。
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