戦国時代の有力諸侯はそれぞれ
王を称し、周王を無視して国家の統治に当たった。そのためにとられた方策が富国強兵策であり、文字通り、国を富ませ、兵を強くすることを最優先にした政策である。各国は治水事業を興して生産力を高めて増税をはかり、兵力の維持拡大を図った。それを可能にしたのが
鉄製農具、鉄製の武具の普及であった。また、そのための方策をどのように実現するかをめぐりいろいろな学者が現れ、各国の王に仕えた。それが
諸子百家である。なお、この語は明治維新後の日本政府が殖産興業とともに掲げたスローガンとして使われた。