六朝文化を継承した
唐の文化のなかで、人物画・花鳥画に対して、山や川、渓谷など自然の風景を題材として、幽玄な雰囲気を描くことが流行した。盛唐の
王維、
呉道玄、
李思訓らが代表的な山水画の作者であった。その後、山水画は中国の代表的な画題として継承され、宋代に宮廷画家の系統の院体画に対し、士大夫が好んで描いた山水画が
文人画と言われるようになる。ただし、院体画と文人画の間には明確な違いがあるわけでは無い。文人画は元末四大家を経て、明の
董其昌によって
南宗画(南画)として大成される。