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耶律阿保機/太祖

契丹の部族を統合して916年に契丹を建国。後に遼の太祖といわれる。926年に渤海を滅ぼす。

 やりつあぼき。916年契丹(遼)を建国した太祖。契丹の8部族の一つ、迭刺(テツラ)部の族長。耶律が姓で阿保機が名。本名はチュエリだが、簒奪者を意味するアブーチと呼ばれるようになった。その漢名が阿保機である。他の7部族の族長を次々とだましうちにして契丹族を統一し、916年に皇帝(カーン)を称して、契丹国を建国した(後に国号は中国風にに改める)。廟号を太祖という(在位916~926)。耶律阿保機は中国風の文明と政治機構を取り入れたが、920年には契丹語を表記するために漢字を模倣して、契丹文字を制定した。
 耶律阿保機の契丹は周辺の征服に乗り出し、突厥、タングート、ウイグルなどの諸民族を制圧、さらに926年渤海を滅ぼし、中国への進出を図ったがその年に病没した。
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