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中書門下省

宋の中央官庁。門下省を中書省に吸収し、枢密院と並ぶ皇帝専制政治を支える機関となった。

 宋(北宋)の中央官制で唐以来の門下省(詔勅の審議機関)を中書省(詔勅の起草機関)に吸収して作られた官庁。単に中書省とも言った。審議機関がなくなったと言うことは、唐以来の律令制における貴族合議制の原理がなくなり、皇帝の専制体制が強まったことを意味する。中書門下省は軍事を司る枢密院と並んで両府といわれる重要な中央官庁であり、その下に実務担当の六部が置かれたが、別に財務を担当する三司(塩鉄・度支・戸部)が独立したため、六部の多くは官名だけが残り実態は無くなった。 → 文治主義
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