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漢人

元代ではかつての金の支配領域(華北)の住民を意味した。漢民族だけではなく女真人なども含んでいた。

 一般的にはいわゆる漢民族を示す言葉であるが、モンゴル人が中国を支配した征服王朝である王朝では、モンゴル人、色目人漢人南人といわれる、民族系統の違いが身分的に区別されていた。
 そこでは「漢人」の意味は、かつての華北を支配した金の領域にいた人々で、淮河以北の漢民族、契丹族、女真族、高麗人、渤海人などすべてを含む人々を意味していた。漢民族だけではないことに注意すること。元朝のもとで少数のものが役人に登用されることもあったが、多くは生産者層として税を負担した。
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