趙孟頫によって復興した
文人画の画家として元末に活躍した、黄公望、王蒙、倪瓚(げいさん)、呉鎮の四人を元末四大家という。彼らは元の江南地方の出身で、モンゴル支配下にあって江南の漢民族は
南人といわれ、科挙の受験資格が無く、上級官僚への道が閉ざされていたので、絵画の分野で才能を伸ばした、と説明されることもあるが、四人の登場がモンゴル支配下の南人であることと関係があるという確証はない。文人画は宋代に起こり、この元末四大家の時期に、山水画の画風を確立し、次の明代に
南宗画(南画)と言われるようになる。