869年~883年、14年も続いた
アッバース朝に対する
黒人奴隷の反乱。
ザンジュとはアフリカのナイル上流地域、タンザニア、モザンビークなどからイスラーム圏に連れてこられた
黒人奴隷のこと。彼らはモンバサや
ザンジバルなどからムスリム奴隷商人の手によってイスラーム圏に売られ、現在のイラク南部バスラ地域の農園で農業奴隷として働かされていた。アッバース朝の衰退に乗じ、他の下層民ともに869年に反乱を起こした。反乱軍は878年には「ザンジュ王国」を建設、独立政権となったが、883年にアッバース朝軍によって滅ぼされた。