ザクセン地方は、北ドイツの中部、エルベ川の中流域をさす。ザクセンの領主は
金印勅書で選帝侯に選ばれ、以後、選帝侯国としてドイツの有力な領邦となる。
宗教改革期のザクセン選帝侯
フリードリヒ3世は、賢公とも言われる。
1502年には
ヴィッテンベルク大学を創設、その神学教授
ルターが宗教改革を始めるとそれを支持し、保護を加えた。カール5世の皇帝選挙の際も大きな役割を果たし、
ヴォルムス帝国議会で国外追放となったルターをかくまい、
ヴァルトブルク城で保護した。その後もルター派諸侯として領内の宗教改革を進めた。