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マニュファクチュア

工場制手工業。資本主義の初期の生産形態で資本家が工場を設置し、賃金労働者を雇用して手工業生産をおこなう。機会は未使用の段階。

 工場制手工業。資本家が工場を設け、賃金労働者を集め、分業と協業による手工業で製品を生産する方式。まだ機械は使われていない段階で、資本規模も小さい(商業資本)が、資本と賃労働という「資本主義経済」の基本的要素がみられ、資本主義の最初の形態と考えられる。マニュファクチュアが形成されるには、資本の蓄積と、賃労働者、さらに原料の供給と製品の市場、あるいは資本の確保のための金融制度などが必要である。賃労働者の出現は、イギリスでの「囲い込み」(エンクロージャー)によって農民が離村していったように、農村の大きな変化が背景にあった。
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