1819年8月にアメリカ東海岸のサヴァンナからイギリスのリヴァプールまで、
蒸気船として世界で初めて大西洋を横断した。
蒸気機関によって外輪を廻して進む外輪船で、帆走もできるようになっており、横断には27日と11時間を要したが、実際に蒸気力を用いたのは85時間だけで、大半は帆走であった。
つまり、当初は蒸気力はあくまで補助的なものとして用いられたのだった。大西洋に定期航路が開設されたのは1838年。
1853年、浦賀にやってきたペリー艦隊の黒船も外輪船。スクリューで推進する本格的蒸気船が実用化されるのは19世紀後半からである。