マイヤー
19世紀前半のドイツの科学者。電気、熱力学を研究。1842年、「エネルギー保存の法則」を提唱。
1842年、ドイツのマイヤーは、電気、磁気、熱、機械的な仕事、化学反応、光などのすべての現象、作用を、熱の仕事当量(熱と仕事量の変換率)として算定した。またその総量は不変であるとという「エネルギー保存則」を見いだした(エネルギーという概念はまだ使っていなかったが)。これは物理学の基本法則の確立の上で重要な出来事であった。エネルギー保存則は1847年、ヘルムホルツによって定式化され、熱力学の第1法則として認められた。
マイヤーは、1840年、船医としてジャワへの航行中、船員に行った放血に際し、静脈血が寒い国におけるのと異なり、鮮紅色を呈することを観察、体の熱経済が変化するためと考え、ここより熱の仕事当量を発見、ついにエネルギー保存の法則の着想を得たという。<マックス・ウェーバー/尾高邦雄訳『職業としての学問』岩波文庫 p.76 尾高氏訳注による>
マイヤーは、1840年、船医としてジャワへの航行中、船員に行った放血に際し、静脈血が寒い国におけるのと異なり、鮮紅色を呈することを観察、体の熱経済が変化するためと考え、ここより熱の仕事当量を発見、ついにエネルギー保存の法則の着想を得たという。<マックス・ウェーバー/尾高邦雄訳『職業としての学問』岩波文庫 p.76 尾高氏訳注による>