印刷 | 通常画面に戻る |

ラクシュミー=バーイー

1857年のインド大反乱の中で反乱軍を指揮した女性。

 インドの小さな藩王国の女王であったが、1857年インド大反乱(シパーヒーの反乱)に同調して反英闘争に起ち上がった女性。

Episode インドのジャンヌ=ダルク

 インド大反乱の中で、最後までイギリス軍に抵抗した女性がいた。ラクシュミー=バーイーである。彼女は藩王国ジャンーンシーの女王だったが、子供がいないことを理由にイギリス領に併合されてしまった(藩王国とりつぶし政策)。反乱が勃発すると住民も蜂起し、彼女を指導者として押し立てた。23歳の彼女は「男たちと同じ乗馬ズボンをはき、絹のブラウスに腰帯を締め、短剣を吊し、頭にターバンを巻く」姿で反乱軍の先頭に立ち、戦ったが1858年6月、イギリス軍の総攻撃の中で、誰一人気づかぬうちに死をとげた。<長崎暢子『インド大反乱一八七五』1981 中公新書 p.209-218 など>
 → National Geographic 2020/10/18 記事 英国支配に抵抗、伝説となったインドの勇敢な王妃
印 刷
印刷画面へ
書籍案内
インド大反乱 表紙
長崎暢子
『インド大反乱一八五七年』
1981 中公新書