印刷 | 通常画面に戻る |

ヒジャーズ=ネジド王国

1924年にアラビア半島紅海沿岸のヒジャース王国を征服したイブン=サウード、1926年にスルタンとなって建国した。1932年に成立するサウジアラビア王国の前身。

 第一次世界大戦後後の1924年、アラビア半島の統一をめぐる戦闘の結果、半島中央部のネジドを拠点とするサウード家のイブン=サウードが、メッカを中心として半島西部を支配していたハーシム家のフセインが建てたヒジャーズ王国を攻撃し、1924年までにメッカ、メディナの両聖地とジェッダなどの主要都市を征服して併合した。正式には1926年1月8日にヒジャーズ=ネジド王国のスルタン(実質的に国王に同じ)に就任し、建国した。
 ヒジャーズ=ネジド王国のヒジャーズ(へジャズ)はアラビア半島西部、紅海沿岸部のこと、ネジド(ネジュド、ナジュド)はアラビア半島中央部のことなので、半島をほぼ統一(イエメン、オマーンを除く)したことを意味する。この国は、1932年には、「サウード家の国家」という意味のサウジアラビア王国に改称され、それが現在につながっている。
印 刷
印刷画面へ