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延安

中国共産党が1937年、長征を終えてこの地に入り47年まで本拠とした、中国北西部の都市。

延安革命記念館 GoogleMap

 中国の陝西省北部の都市。西安の北方約250キロの地点にあり、万里の長城の南に位置する、周辺は砂漠で自然の要塞となっていた。1935年10月に長征を終えて陝西省の呉起鎮に入った毛沢東の率いる中国共産党は、1937年に拠点をこの地に移し、1947年まで本拠として、国民党軍、日本軍と戦った。現在では中国共産党の「聖地」の一つとなっている。 → 延安革命記念館ホームページ ※ブラウザの日本語翻訳機能を使えば説明文も読めます。

Episode 『中国の赤い星』

 中国共産党の革命根拠地に入り、最初に毛沢東にインタビューしたアメリカ人ジャーナリストがエドガー=スノウであった。彼の著書『中国の赤い星』には、延安(及びその前に拠点としていた保安)での、毛沢東を初め、周恩来、彭徳懐、朱徳、林彪などの若い共産党指導者たちの群像が生き生きと報告されている。スノウの見た毛沢東の第一印象はつぎのようなものであった。
(引用)かれはやせたリンカーンのような人物で、中国人の平均身長より高く、やや猫背で頭には濃い黒い髪の毛が非常に長くのび、大きなするどい眼を持ち、鼻は鼻梁が高く、頬骨が突き出ていた。私の一瞬の印象では、非常に機敏な知的な顔という感じだった・・・。次に私がかれを見たときは、毛は帽子をかぶらずに、夕闇せまる街路を二人の若い農民と話しながら、熱心に身ぶりをまじえて歩いていた。かれは南京政府がかれの首に二十五万元を懸けているにもかかわらず、落ちついて他の歩行者と歩いていた。・・・<エドガー=スノウ『新版中国の赤い星』1964 筑摩書房 p.58>