社会主義統一党/SED
1946年、ドイツのソ連占領地域で、共産党と社会民主党が合同して成立した東ドイツの政権政党。
1946年、ドイツのソ連占領地区のドイツ共産党とドイツ社会民主党が合同して成立した政党(SED)。東西分裂後のドイツ民主共和国(東ドイツ)でソ連共産党と連携して権力を独占し政権政党となった。その中心的指導者は書記長ウルブリヒトや、東ドイツ首相グロテヴォール(社会民主党出身)らであった。ドイツ共産党は単独では支持が得られないため、強制的に社会民主党を併合したとされる。
東ドイツの停滞
その後東ドイツの権力を独占して長期にわたって権力を維持した結果、ソ連共産党と同様に党官僚が独善的な国家運営を行うようになって次第に硬直化し、70年代はホネカー指導部が経済政策にも失敗して国民の支持を失っていった。その結果、1989年にベルリンの壁開放という社会主義体制の崩壊を招いた。ドイツ統一後は党名を民主社会主義党(PDS)と改称し、統一に対する旧東ドイツの不満を代弁して一定の勢力を維持していたが、2007年には消滅し、左翼党(Linke)に合流した。