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ナギブ

エジプトの自由将校団の軍人。エジプト革命を成功させエジプト共和国首相、1953年、初代大統領となったが、ナセルと対立し失脚。

 ナギーブとも表記する。エジプトの軍人で、パレスチナ戦争で活躍し、将校として名声を高めた。エジプト軍の青年下士官であったナセルらが、パレスチナ戦争の敗北に衝撃を受けてエジプトの改革を志し、自由将校団を組織すると、ナギブはその運動には直接関わっていなかったが、人望があるところから名目上の代表となった。

エジプト共和国初代大統領

 ナセルら自由将校団はムハンマド=アリー朝の王制打倒に起ち上がり、1952年7月にエジプト革命を成功させると、ナギブは革命政府で首相を務めた。翌1953年6月18日に王政が廃止され、エジプト共和国が成立すると、その初代大統領となった。しかし、次第に実権を握るナセルとの関係が悪化し、1954年には失脚した。
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