戦後の
イギリスの
労働党政治家。1964~70年の第1次と、74~76年の第2次の2度、イギリス首相となった。50年代から60年代初め、保守党の長期政権のもとでスエズ戦争の敗北やEEC参加を拒否されるなど、イギリスの権威の失墜が続き、1964年の総選挙で48歳の党首ウィルソンの率いる労働党がアトリー内閣以来13年ぶりに政権に復帰した。
経済政策では1967年に
ポンド切り下げに踏み切り、輸出を増やし国際収支の改善を図った。同年、
EECへの参加申請をしたが失敗した。外交面では
1968年1月に
スエズ運河以東からの撤兵を実現した。しかし、
北アイルランド紛争が激化し、解決できなかった。