15章3節 民族主義の進展 / 各国史 中国
★★ 中国近現代史の総合問題
2020 獨協大学 経済・国際教養・法
【問】次の文を読んで以下の設問に答えなさい。
第一次世界大戦後、孫文は中国国民党を組織した。また、1921年に中国共産党が成立し 文学革命の中心とな った( ③ )が初代委員長となった。孫文は1924年に第1次国共合作を実現させたが,1925年に死去した。同年,中国国民党は国民政府を樹立し、1926年から(3)蔣介石が率いる国民革命軍による北伐が開始された。北伐途上の1927年,蔣介石は上海クーデタを起こし、これによって第1次国共合作は崩壊した。その後,北伐は再開され,国民政府による全国統一が一応達成された。一方。国共分裂後、中国共産党は江西省の山岳地帯に拠点を築き、党内では毛沢東が指導力を強化していった。この頃,(4)日本による中国侵略が進んでいたが、国民政府は日本の軍事行動への対処よりも中国共産党との戦いを優先した。一方、中国共産党はハ・一宣言を発して抗日民族統一戦線の結成をよびかけた。その後,国共は再び接近し1937年に日中戦争が起きると、第2次国共合作が成立して坑日民族統一戦線が展開された。
日本の降伏後,国共内戦が再開され、中国共産党はこれに勝刊した。1949年には毛沢東を主席,周恩来を首相とする中華人民共和国が樹立された。中国は社会主義圏に属する姿勢を明らかにしたが,1956年のスターリン批判以降、中国とソ連の関係は急激に悪化した((5)中ソ対立)。一方、国内ではプロレタリア文化大革命が始まり、社会や経済の混乱が続いて多くの犠牲者が出た。( ④ )ら「四人組」が逮捕されてプロレタリア文化大革命が終結すると、新指導部が成立し 改革・開放路線を進めた。また、( ⑤ )年にはイギリスから香港が返還された。
- 設問1.
- 文中の空欄( A )にあてはまる,宣統帝としても知られる清朝最後の皇帝の名前を漢字2 文字で書きなさい。
- 設問2.
- 文中の空欄( ① )~( ⑤ )にあてはまる語句や数字を以下の語群から選びなさい。
- 設問3.
- 下線部(1)の内容として、正しいものを以下の中から選びなさい。
- 設問4.
- 下線部(2)に関して、1905年に孫文が設立した組織と、同時期に孫文が提唱した中国革命の理論との組み合わせとして,正しいものを以下の中から選びなさい。
- 設問5.
- 下線部(3)に関する記述として、誤っているものを以下の中から選びなさい。
- 設問6.
- 下線部(4)に関連して,日本がかかわった出来事の順番として,正しいものを以下の中から選びなさい。
- 設問7.
- 下線部(5)に関連して,誤っているものを,以下の中から選びなさい。
[語群]
① (ア)延安 (イ)武昌 (ウ)大連 (エ)瑞金
② (ア)汪兆銘 (イ)曾国藩 (ウ)袁世凱 (エ)安重根
③ (ア)胡適 (イ)魯迅 (ウ)李大釗 (エ)陳独秀
④ (ア)江青 (イ)李登輝 (ウ)林彪 (エ)劉少奇
⑤ (ア)1971 (イ)1997 (ウ)1999 (エ)2001
(ア)十月宣言 (イ)憲法大綱 (ウ)天朝田畝制度 (エ)幣制改革
(ア)興中全 一 「連ソ・容共・扶助工農」
(イ)興中全 一 三民主義
(ウ)中国同盟会 一 「連ソ・容共・扶助工農」
(エ)中国同盟会 一 三民主義
(ア)湘江財閥の張作霖を破った。
(イ)南京国民政府の主席となった。
(ウ)西安事件で張学良にとらえられた。
(エ)国共内戦に敗れると,台湾に中華民国政府を移転した。
(ア)柳条湖事件 → 南満州の鉄道利権を獲得 → 日ソ中立条約締結
(イ)柳条湖事件 → 日ソ甲立条約締結 → 南満州の鉄道利権を獲得
(ウ)南満州の鉄道利権を獲得 → 柳条湖事件 → 日ソ中立条約締結
(エ)南満州の鉄道利権を獲得 → 日ソ中立条約締結 → 柳条湖事件
(ア)ソ連は中国への技術援助を打ち切った。
(イ)中ソ国境で武力衝突が起きた。
(ウ)毛沢東は「大躍進」運動を押し進めた。
(エ)毛沢東は平和共存政策をおこなった。
解 答
問1 | 問2① | 問2② | 問2③ | 問2④ | 問2⑤ | 問3 | 問4 | 問5 | 問6 | 問7 |
溥儀 | イ | ウ | エ | ア | イ | イ | エ | ア | ウ | エ |