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中東

西アジア一帯をさす Middle East の訳語。

 かつては「中近東」という地域名がよく見られたが、最近は、西アジア一帯を「中東」ということが多い。この「中東」は、Middle East (Mideast)の訳語で、20世紀になってから、この地域を植民地支配したイギリスで使われたものである。初めは、日本・中国・東南アジアを「遠東」、ビルマ・インド・アフガニスタン・イランを「中東」、オスマン帝国領とアラビア半島を「近東」と区分していたが、第二次世界大戦で、エジプトに置かれたイギリス軍司令部が「中東」総司令部と言われるようになった。現在では一般に、東はアフガニスタン・イラン、西はエジプト・スーダン、北はトルコ、南はアラビア半島諸国に囲まれた範囲を言う。<藤村信『中東現代史』岩波新書 p.2> → 中東問題/パレスチナ問題

現代の中東の諸国家

 現代の中東諸国の国家・政治形態を整理すると次のように分類される。
  1. 「共和政」国家:議会制民主政が行われている、イスラエル・トルコ・レバノン・フセイン後のイラク・アラファト後のパレスチナ自治区
  2. 独裁国家:形態は議会制民主主義だが実質的に一党独裁体制であった、ベンアリ時代のチュニジア・ムバラク時代のエジプト・カダフィ時代のリビア・サレハ時代のイエメン・アサドのシリア・アルジェリア・スーダン
  3. イスラーム共和政国家:イラン革命後のイラン
  4. 専制君主政国家:サウジアラビア・アラブ首長国連邦・オマーン
  5. 立憲君主政国家:バーレーン・ヨルダン・モロッコ・クウェート・カタールなど
  6. <森戸幸次『中東和平構想の現実―パレスチナに「二国家共存」は可能か』2011 平凡社新書 p.104 を参考に多少修正した。>
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ノートの参照
第1章1節 ア.オリエント世界の風土と人びと