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ウガリット

フェニキア人がシリア海岸に築いた都市の一つ。

 ウガリトとも表記する。フェニキア人が前15世紀に築いたという都市国家。現在のシリア海岸のラッ・シャムラで、1929年にフランスの発掘隊によって発見された。この遺跡から多数の楔形文字の文字版が出土して人々を驚かした。
 特にその楔形文字の中に、メソポタミアのそれと違って、種類が30種類しかない表音文字があることが判り、フェニキア人のアルファベットの原型と考えられている。
 ウガリットは北方のヒッタイトと、南方のエジプトという強国の間にあって、交易の中継地として繁栄したらしいが、前1200年ごろ、「海の民」の侵攻を受けて滅んだと考えられている。フェニキア人はその後、南に移り、シドンティルスを建設し、地中海の交易活動を展開するようになる。
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1章1節 オ.東地中海世界