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青銅器

前3000年頃、西アジアに使用が始まる最初の金属器。中国では殷周時代に発達した。

 金属器の最初である青銅器は、銅鉱石と錫(スズ)を溶かし鋳造する技術で、紀元前3000年頃、西アジアに生まれた。銅および青銅器の技術は、メソポタミアから小アジア、エーゲ文明をへて前1500年頃には現在のヨーロッパの全域に広がった。なお、原料の錫は、イラン高原が主要な産地であり、それをおさえて西アジア全体の統一に成功したのがアッシリアだったといわれている。19世紀以降はスズは缶詰やブリキの原料として用いられるようになり、イギリス植民地下のマレー半島やオランダ領スマトラ島がその主要な産地となった。

中国の青銅器

 中国の青銅器は前2000年頃の二里頭文化(王朝に比定されている)に始まり、前1500年ごろからのとそれに続くの時代に発展した。殷周時代の青銅器は、鬼神を祭る道具として使われた。盤にいれた水で手を清め、象や犀などの実際の動物を象った尊という器で酒を捧げ、鼎には犠牲の牛・羊・豚などの肉を入れてスープなどを煮込んだ。それらの青銅器の表面には、羊などの実際の動物の他に饕餮(とうてつ)や龍、鳳など鬼神を守るために生み出された架空の動物の模様を鋳込んだ。周の時代では、さまざまな出来事を甲骨文字をもとにした文字で青銅器に彫り込んでおり、そのような文字が「金文」であり、周の歴史資料となっている。なお、1986年に長江上流の四川省成都北方の三星堆で、独自の発展を遂げた青銅器文化の存在が明らかになり、注目されている。。