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メナンドロス

前2世紀後半、北西インドを支配したギリシア系バクトリアの王。ミリンダ王とも言う。

マウリヤ朝が衰退した後の北西インドに、ギリシア人の国バクトリアが北西から侵入してきた。その後インドに定着したギリシア人はインド=ギリシア人と言われている。その王メナンドロスは、前2世紀の後半、パンジャーブのシャーカラ(現シアールコート)を都にアフガニスタン東部と北西インドを支配した。この王はローマ世界でも知られ、プルタルコスやストラボンも偉大な王として記述している。またインドではミリンダ王といわれ、仏僧ナーガセーナに宗教論争を挑んで破れ、仏教に帰依したといわれ、そのときの問答が『ミリンダ王の問い』(ミリンダパンハー)としてパーリ語(サンスクリット語の口語)で伝えられている。この書はインドとギリシアの思想の交流を示すものとして貴重である。また王は貨幣を発行し、広く流通していたことが1世紀半ばのギリシア系商人の記録『エリュトラー海案内記』に記されている。
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第2章1節 カ.クシャーナ朝とサータヴァーハナ朝