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銅鼓

古代ベトナムのドンソン文化を代表する青銅製の遺物。

ドンソン文化の銅鼓
ドンソン文化の銅鼓
ベトナムの北部を中心にした紀元前5世紀頃のドンソン文化に特徴的な青銅器。中国昆明地方から始まり北部ベトナムに広がり、さらに東南アジア全域に広がった。大きなものは直径1m、高さ80cmほどの鼓型の青銅器である。表面に太陽をかたどったと思われる模様が描かれ、側面には船を漕ぐ人々や、さまざまな動物が図案化されている。

銅鼓の役割

 「銅鼓自体を綿密に観察することによって、銅鼓の機能もおのずからはっきりしてくる。まず第一にそれはあの世とこの世、それに両者をつなぐ舟という世界の構造を具体的に示した、世界軸、あるいは宇宙軸であって、当然のこととして稲作の導入によって生まれた首長の権威を高めるものであったに違いない。その金色燦然たる輝きと、それを叩いた時に発する深い音はそれ自体が「畏れ多い」雰囲気をかもしだしたはずである。第二にそうした機能の延長として、葬儀などの儀礼の際に祭具として使用されたと思われる。そういう意味で、わが国の銅鐸と似たような役割を果たしたものと思われる。<生田滋『世界の歴史13』東南アジアの伝統と発展(中央公論新社)1998 p.60>
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ノートの参照
第2章2節 イ.インド・中国文化の受容