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3カリフ時代

10世紀に始まるイスラーム世界の分裂した時代。バグダード(アッバース朝)、カイロ(ファーティマ朝)、コルドバ(後ウマイヤ朝)の三ヶ所でカリフを称する者が存在した。

 イスラーム教の最高指導者であるカリフの称号を名乗るものが同時に三人存在した時代。バグダードアッバース朝(750~1258年)のカリフは従来の通り存在しているのに対して、コルドバ後ウマイヤ朝(756~1031年)のアブド=アッラフマーン3世がカリフを称すた。それに対抗していたファーティマ朝(909~1171年)でもカイロに入る前の910年にすでにカリフを称していたので、これによって3人のカリフが同時に存在することになった。カリフはムハンマドの後継者であり、ムスリム世界の指導者として正統カリフ時代、ウマイヤ朝、アッバース朝全盛期までは絶対の権威を持っていたが、それが同時に三人存在することとなったため、その宗教的権威は失われていくこととなる。3カリフが併存する時代は、およそ10~12世紀と続き、イスラーム世界は分裂期を迎える。
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ノートの参照
4章1節 エ.イスラーム帝国の分裂