印刷 | 通常画面に戻る |

広南国/カンナム国/クァンナム国

カンナム国、クァンナム国ともいう。ベトナム後期黎朝でユエを拠点とした阮氏の独自政権。

 ベトナム(大越国)の黎朝(後期黎朝)で、北部のハノイを拠点とした鄭氏政権に対し、中部のユエを拠点とする独自の政治権力となった阮氏の建てた国。この阮氏を広南阮氏といい、この政権を広南(カンナム/クァンナム)国ともいう。
 広南阮氏は、ハノイの中央政府には従わず、独自に中部ベトナムを支配して農民から租税を徴収、また積極的にメコン=デルタへの進出をはかった。ベトナム人のメコン=デルタへの進出は、中部ベトナムの国土の狭さと気象条件の悪さ(フェーン現象)から、より生産性の高い土地を求めた結果と思われる。しかし、広南国の統制の無いまま、身秩序で進んだため貧富の差は拡大し、社会不安が強まっていった。この広南阮氏の悪政に対して、1771年に西山党の乱が起こった。 → ベトナム(4)
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
7章4節 ウ.東南アジア交易の発展