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マラーター王国

インド北西部のヒンドゥー教勢力。ムガル帝国と戦ったシヴァージーが1674年に建国した。アウラングゼーブの攻勢により衰えたが、イギリスの侵攻に対してはマラーター同盟を結成して抵抗した。

 マラーター(マラータ族ともいう)とはデカン高原の西北部マハラーシュトラ地方のヒンドゥー教徒のカースト集団の一つで、カーストとしては高い方ではなかったがその上層部はザミンダール(徴税権を認められた地主)層を構成し、デカンのヒンドゥー教国の戦士として重要な存在であった。彼らはムガル帝国の侵攻に対し激しく抵抗した。

シヴァージーによる建国

 特にマラーターの英雄といわれたのが、シヴァージーで、ゲリラ戦法によってムガル帝国に抵抗した。ムガル帝国のアウラングゼーブ帝はマラーター王国討伐に全力を挙げ、自らもデカンに出兵した。シヴァージーは一旦捕らえられたが脱出し、マラーター勢力を結集してムガル帝国にあたるためヒンドゥー帝国の建設をめざし、1674年にマラーター王国をデカン高原西部に建国した。

マラーター同盟の結成へ

 シヴァージーの死後、その直系は力を失い、実権は宰相(ペーシュワー)に移った。しかし、王国内には、シンディア家、ホルカル家、ボーンスラ家、ガーイクワール家などの有力諸侯がそれぞれ割拠するようになった。ムガル帝国がアウラングゼーブ帝の死後に急速に衰退したために勢いを盛り返し、周辺のマラーター諸侯と共にマラーター同盟を結成し、独立した地方政権となった。
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ノートの参照
7章4節 イ.インド地方勢力の台頭