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蒸気船

蒸気機関を推進力とした船舶。1807年、フルトンが初めて実用化した。

 産業革命の重要な発明。蒸気機関を船舶の推進力にしようというアイデアは何人かが試みているが、その実用化に最初に成功したのがアメリカ人のフルトンだったので、彼が“蒸気船の発明者”とされている。この蒸気船はクーラモント(クレアモント)号と名付けられた、全長40m、150トンの外輪船で、ニューヨークとオルバニー間のハドソン川を時速4ノットで往復した。<『世界史を読む辞典』朝日新聞社 p.575,722>
 当初は蒸気力を補助的に使用する外輪船で、併せて帆走もできるものであったが、風に依存しなくとも進むことが出来るので、大きな進歩だった。蒸気船は急速に普及し、12年後の1819年には補助的ではあったが蒸気機関を積む船が大西洋を横断、1838年には大西洋横断の定期船も就航した。また蒸気船は軍艦にも利用されるようになり、帆船と併用されるようになった。

帆船から蒸気船へ

 ナポレオン戦争までは帆船のみであった海戦は、1827年のギリシア独立戦争の時のナヴァリノの海戦を最後に姿を消し、19世紀後半は蒸気船が主力となった。同時にその燃料としての石炭が大量に必要となり、大洋を航海する際にはその補給地が必要になってきた。アメリカが日本に開国を要求したのには、捕鯨船の石炭や水などを補給する必要という側面もあった。

出題

 東京大学 2003 (交通機関の発達に関連して)「1807年に、北米のハドソン川の定期商船として、世界で初めて商業用旅客輸送汽船が建造された。これを建造した人物の名を記せ。また1819年に、補助的ではあったが蒸気機関を用いてはじめて大西洋横断に成功した船舶の名称を記せ。

 解答  

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ノートの参照
10章1節 イ.機械の発明と交通機関改良