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フルトン

1807年、外輪式蒸気船を実用化したアメリカの発明家、技術者。

 Robert Fulton 1765-1815 アメリカでで生まれ、フィラデルフィアで画家として過ごした後、1786年にイギリスに渡り、産業革命の進行する社会を目の当たりにし、機械の発明にとりかかって、いくつかの特許も獲得した。次いでパリに渡り、蒸気機関を利用して船を運航させる蒸気船の実現に熱中した。1803年、セーヌ川で蒸気船の実験に成功、1806年に帰国して、ワット社製蒸気機関を搭載した外輪船クレアモント号を建造、1807年にニューヨークとオールバニー間の240kmを32時間で航行することに成功した。これは世界で初めての蒸気船の実用化であり、それまでの河川を利用した運送業が川を下るだけであったのに対して、蒸気力と機械力によって川を遡ることができることが証明され、河川交通は両方面に可能になった。フルトンはニューヨーク州から汽船航行の独占権を認められ、ハドソン川で定期航路を運営する会社を興し、大成功した。
 フルトンの死後、1819年に蒸気船サヴァンナ号はアメリカ東海岸のサヴァンナからイギリスのリヴァプールまで航行して、世界で初めて蒸気船による大西洋を横断に成功した。これによって、船舶は帆船時代から蒸気船時代へと転換し、1825年にスティヴンソンの蒸気機関車が初めてストックトン・ダーリントンを走って鉄道たが実用化されたことと並んで、産業革命からもたらされた交通革命となった。
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ノートの参照
10章1節 イ.機械の発明と交通機関改良