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アチェ戦争

19~20世紀はじめまで続いたスマトラ島北部でのイスラーム勢力による反オランダ武力闘争。

1873年~1912年に起こった、スマトラ北部のアチェ王国による、オランダの侵略に対する抵抗戦争。
 アチェはスマトラ島の北端部の地域で、インド洋と東南アジア海域を結ぶ重要な地点であったのでイスラーム教が早く伝わり、アチェ王国が成立していた。ジャワ島を拠点に植民地を拡大してきたオランダは、19世紀後半になってイギリスがマレー半島への進出を強めていることを警戒し、マラッカ海峡の西からの入り口にあたるアチェ地方を抑えようとして1873年に侵略を開始した。これに対し、アチェ王国は激しく抵抗し、戦争が長期化した。1880年ごろからは、ウラマー(イスラーム指導者)たちが聖戦(ジハード)を唱えて戦いは帝国主義に対する民族抵抗戦争と宗教戦争が合体する様相となり深刻化した。オランダ側はジャワ人を兵卒として動員して攻勢をかけ、1903年にはアチェ王国が降伏して滅亡、1904年までにほぼ鎮圧に成功したが、その後も散発的な抵抗が1912年まで続いた。アチェ王国の滅亡によってオランダ領東インドが現在のインドネシアのほぼ全域に拡大され、完成した。しかし、民族的、宗教的な反オランダ感情は強く残り、アチェの人々の独立の要求は今でも強いものがある。 → 17章 アチェ紛争
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ノートの参照
第13章2節 ウ.東南アジアの植民地化