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東南アジアのイスラーム化

13世紀以降、ムスリム商人の活動によってイスラーム化が強まる。

東南アジアへのイスラーム教の布教は、ムスリム商人の活動によって、13世紀頃から展開され、港市などでひろがっていった。現地の人々にうけいれられた背景には、イスラーム神秘主義(スーフィズム)の活動があったもと思われる。東南アジアで最も早くイスラーム教を取り入れたのは13世紀のスマトラ北端にあったサンドラ=パサイの王であるが、より本格的な受容は15世紀初頭のマレー半島にあったマラッカ王国であった。マラッカ王はイスラーム教に改宗して海上貿易で繁栄した。マラッカ王国は16世紀にポルトガルに滅ぼされるが、イスラーム教は東南アジアの諸島部に広がり、各地にイスラームの小国家が生まれた。ジャワ島のマタラム王国バンテン王国、スマトラのアチェ王国などであり、いずれもポルトガルとの香料貿易で栄えた。またフィリピン諸島にも10世紀にイスラーム教が伝わり、13世紀ごろまでにミンダナオなど南部を中心に定着して、16世紀以降はスペイン入植者と激しいモロ戦争を繰り広げることになる。
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第5章3節 イ.東南アジアのイスラーム化