印刷 | 通常画面に戻る |

アチェ王国

スマトラ東北西部に成立したイスラーム教国の港市国家。16世紀にインド洋交易で反映した。

 アチェは、アチンとも表記。15世紀終わりごろスマトラ島の北西部に独立したイスラーム国家を作る。このアチェ王国は、スマトラ南西部やマレー半島にも進出し、マラッカ王国と対抗した。16世紀にはマラッカを制圧したポルトガルとも対抗し、イスラーム商人の交易ネットワークを築いて強大な勢力となった。またスマトラ島の胡椒を一手に抑え、イギリス、オランダとの交易で利益を上げていった。

オランダとの戦い

 17世紀後半からオランダ東インド会社がこの地域での交易に乗り出してきた。18世紀を通じてオランダは、現在のインドネシアの諸島に対する植民地化を進め、オランダ領東インドを形成していった。イギリスとの抗争の結果、1824年のイギリス=オランダ協定でスマトラ島はオランダ、マレー半島はイギリスの植民地とされた。それをうけてオランダはスマトラ島の抵抗勢力を排除していったが、1820~30年代のスマトラ南西部でのパドリ戦争に続いて、北部のアチェ王国の制圧に乗り出した。
 1873~1904年のアチェ戦争の結果、アチェ王国はオランダ領に編入された。現在はインドネシア領であるが、1950年代から独立運動を展開している。2004年12月のインド洋津波で大きな被害を受けた。