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ローザ=ルクセンブルク

ドイツ社会民主党左派の理論家でスパルタクス団を結成。1919年、ドイツ革命の渦中に殺害された。

 ローザ=ルクセンブルクはポーランド生まれのドイツ人の女性で社会主義者。ドイツとポーランドで社会主義を指導。マルクス主義の正統的な階級闘争理論を軸として、国家支配の死滅をめざす論陣をはり、民族独立派には批判的であった。ドイツ社会民主党の左派の闘士として活動し、党の戦争協力を批判してスパルタクス団を結成した。
 第一次世界大戦が長期化する中、1918年11月3日にキール軍港の水兵反乱が起き、全国に労兵評議会(レーテ)が結成され、一気にドイツ皇帝の退位が実現してドイツ革命が始まると、12月にドイツ共産党と改称し、レーテの権力移譲によるプロレタリア革命を目指し、1919年1月にベルリンで蜂起した。しかし社会民主党の臨時政府が派遣した軍の一部に捕らえられカール=リープクネヒトらとともに殺害された。
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書籍案内

姫岡とし子
『ローザ・ルクセンブルク: 戦い抜いたドイツの革命家』
世界史リブレット 人
2020 山川出版社