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三極構造

1970年代からの世界経済は、アメリカ、西欧、日本の三極化の傾向が顕著になった。

 1960年代までのアメリカ合衆国の経済が世界経済を支えていた時代は、ベトナム戦争によってアメリカ経済の行き詰まりがあきらかになり、他方でヨーロッパの統合が進み、日本の高度経済成長がなされたことで終わり、1970年代からは、アメリカと西ヨーロッパと日本の三つの極を持つようになった。その転換を明確に示したのが、1971年、アメリカのニクソン大統領によって打ち出された、金・ドル交換停止発表にともなうドル=ショックであった。世界経済でのアメリカ一極集中の時代が終わり、三極化が明確になった。
・三極の比較 EU 人口 4億5700万人 GDP 10兆2890億ユーロ
       日本 人口 1億2700万人 GDP  3兆7580億
       米国 人口 2億9100万人 GDP  9兆4330億
(欧州委員会統計局2004年の数値)<脇阪紀行『大欧州の時代』2006 岩波新書 p.46>

三極構造の終わり

 しかし1980年代後半から90年代前半には、アジア地域の韓国・台湾・香港・シンガポールのNIES諸国の台頭がめざましく、また1990年代から現在にかけて、中国の経済成長が著しくなっており、単純な三極構造とはいえなくなった。また三極の中のヨーロッパは2004年に東方拡大を実現し、最大の経済圏となった。日本は86年~91年のバブル経済の後、長期不況が続いて低迷している。