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ソルジェニーツィン

1962年にソ連の強制収容所を舞台とした小説を発表し、国外追放となった、反体制知識人。

 現代ソ連の作家で、1962年に『イワン・デニーソヴィチの一日』を発表、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)の生活を告発し、高い文学性から1970年にノーベル文学賞を受賞した。しかし、1968年のチェコ事件以来、反体制的な言動に危機感を強めていたソ連ブレジネフ政権は、この作品を反体制的な内容であるとして、ソルジェニーツィンの著作の国内で発表を禁止した。ソルジェニーツィンが次作の『収容所列島』をパリで発表すると、1974年には市民権を剥奪され、国外追放となった。他に『ガン病棟』どの作品がある。その後もソルジェニーツィンは反体制知識人として帰国を許されず、ドイツ、アメリカなどを転々として作家活動を続けた。
 ソ連でゴルバチョフ政権が成立し、1990年に名誉が回復され、1994年に帰国した。新生ロシアに期待したが、エリツィン大統領の経済自由化で市民の多数が貧困化している現状を見て、かつてのロシアの栄光の復活を主張するようになり、次のプーチン政権には強い支持を表明、2007年にはロシア文化勲章を受章した。翌2008年、敬虔なロシア正教信者として死を迎えた。
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