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同盟市

ローマの被征服都市で、完全に従属させられた都市。市民権、自治権ともに認められなかったので、前1世紀に同盟市戦争を起こす。

 共和政時代のローマに征服された都市で、完全にローマに従属し、市民権も自治権も認められなかった都市。ローマと個別に条約を結んでそれに服属した都市のことであり、同盟といっても対等な関係ではないし、多都市間の同盟でもない。同じくローマに征服された地域の都市でも、植民市自治市にくらべて権利が著しく制限されていたので、次第に不満が強まり、前1世紀初頭に各地の同盟市で反乱が生じ、同盟市戦争となる。

同盟市戦争

 共和政末期の前91年~前87年に起こった同盟市戦争は、同盟市がローマ市民権を要求して反乱を起こしたもの。この反乱はスラによって鎮圧され、それらの都市の市民権は与えられたが、逆にローマの一部とされ、ローマがイタリア半島(ポー川以南)を一律に支配することとなった。 → 分割統治
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