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紀伝体

中国の歴史書の一つのスタイル。帝王の「本紀」・人物伝の「列伝」・「表」・「志」で構成する。

 司馬遷『史記』から始まる、帝王の事績を記した年代記である「本紀」と、主要人物の伝記である「列伝」、および年表の「表」、諸制度について記述する「志」の4部から成る歴史書のスタイルを「紀伝体」といい、後漢の班固の『漢書』で完成され、以後、各王朝の歴史書である正史の手本とされる。
本紀 紀伝体を構成する皇帝の事績を記述した部分を言う。
列伝 功臣や主要人物の伝記の部分を言う。
 年表の部分を言う。
 分野別の諸制度についてその変遷などを記述した部分を言う。
 紀伝体のスタイルに対して、もう一つの歴史書編纂のスタイルが編年体で、できごとの生起した順に記述していくもの。孔子の『春秋』や、司馬光の『資治通鑑』がそれにあたる。
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