キープ
インカ帝国で行われていた紐の結び目で数値を表す記録法。インカ社会では文字の役割を果たした。
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レスリー・リーランド・ロック著『古代のキープ:ペルーの結び目記録』(1912年)からの図。
飛脚(チャスキ)による伝達
インカ帝国では、広大な帝国領に、都クスコを中心として道路網が建設された。この王道はできるだけ直線で作られ、つねに清掃されていた。この道を使って走り、王の命令を伝えた飛脚はチャスキといわれ、彼らは王の命令が記録されたキープを携え、ものすごい速さで王道を駆け抜けたという。その秘密は、疲労回復材として「コカの木」の葉を噛むことだった。コカには精神を高揚させ、疲労を忘れさせる興奮剤の効果があったのだ。コカはやがてヨーロッパにもたらされ、麻薬コカインに精製され、(販売当初の)コカコーラに含まれ、世界的な大ヒット飲料となっている。